秋は抜け毛が増える?季節性の脱毛とAGAの見分け方を医師が解説
「秋になってから抜け毛が増えた気がする」
「シャンプーのときに、以前より髪の毛がたくさん抜ける」
このように、秋になると抜け毛が気になる方は少なくありません。
私自身も最近、以前より抜け毛が増えたように感じ、「AGAが進行しているのでは?」と少し心配になりました。
ただ、抜け毛が増えたからといって、必ずしもAGAが進行しているとは限りません。
毛髪には季節性の変化もあることが知られています。
そこで今回は、自分自身が気になったことをきっかけに、秋の抜け毛について医学的なエビデンスを調べてみました
実際、毛髪の成長や脱毛には季節による変動があることが報告されています。
ただし、秋に抜け毛が増えたからといって、すべてが季節性の抜け毛とは限りません。
AGAが進行している場合にも抜け毛が気になることがあります。
この記事では、秋に抜け毛が増える理由と、季節性の抜け毛とAGAを見分けるポイントについて解説します。
秋に抜け毛が増えるのは本当?
結論からいうと、秋に抜け毛が増えることはあります。
毛髪には「毛周期」と呼ばれるサイクルがあり、
- 成長期
- 退行期
- 休止期
を繰り返しています。
すべての髪の毛が同じタイミングで成長・脱毛するわけではなく、それぞれ異なるタイミングで毛周期を繰り返しています。
これまでの研究では、毛髪の成長や脱毛には季節性があることが報告されています。
特に夏から秋にかけて、休止期を経て抜ける髪の毛が増える傾向が報告されており、「秋になると抜け毛が増えた」と感じること自体は、必ずしも異常ではありません。
ただし、研究によって季節変動のパターンには多少の違いがあり、「秋になれば誰でも抜け毛が増える」とまでは言えません。
そのため、秋に抜け毛が増えた場合には、季節による一時的な変化なのか、それともAGAが進行しているのかを見極めることが重要です。
なぜ秋に抜け毛が増えるの?
なぜ毛髪に季節性があるのか、その詳しいメカニズムはまだ完全には分かっていません。
- 夏の紫外線
- 暑さや発汗
- 日照時間の変化
- 夏場の生活習慣の変化
など、さまざまな要因が関係している可能性があります。
ただし、
「夏に紫外線を浴びたから、秋になって髪が一気に抜ける」
といった単純な仕組みが証明されているわけではありません。
現時点では、複数の要因によって毛髪の成長・脱毛に季節性が生じると考えられています。
秋の抜け毛とAGAの違い
秋に抜け毛が増えたときに最も気になるのが、
「これは季節性の抜け毛なのか、それともAGAなのか?」
ということではないでしょうか。
両者にはいくつか違いがあります。
| 季節性の脱毛 | AGA | |
| 経過 | 一時的な変化 | 徐々に進行 |
| 生え際 | 変化しない | 後退する |
| 頭頂部 | 変化しない | 薄くなる |
| 髪の毛 | 変化しない | 細く・短くなる |
| 期間 | 1-2ヶ月 | 永久に続く |
特に重要なのは、「抜け毛の本数だけではAGAかどうか判断できない」ということです。
AGAでは、単純に髪の毛がたくさん抜けるだけではありません。
AGAの原因であるDHTの影響によって毛包が徐々に小さくなり、髪の毛が細く短くなっていく「毛髪のミニチュア化」が起こります。
そのため、
「最近、抜け毛が増えた」
ということだけではなく、
「以前より髪の毛が細くなっていないか」
「生え際や頭頂部が薄くなっていないか」
を見ることが重要です。
こんな場合はAGAを疑うべき
秋に抜け毛が増えただけなら、必ずしもAGAとは限りません。
しかし、以下のような変化も伴っている場合にはAGAを疑ったほうがよいでしょう。
- 生え際が以前より後退している
- 頭頂部が以前より薄くなっている
- 髪の毛が以前より細くなった
- 細くて短い髪の毛が増えた
- 分け目が以前より目立つようになった
- 数ヶ月〜数年かけて徐々に薄毛が進行している
特に、「秋になって急に抜け毛が増えた」というだけではなく、以前から生え際や頭頂部が少しずつ薄くなっていたという場合には、季節性の抜け毛だけが原因とは考えにくくなります。
AGAは進行性の脱毛症なので、気になる変化がある場合は早めに対策することが大切です。
秋に抜け毛が増えたらAGA治療は必要?
秋に一時的に抜け毛が増えただけで、必ずAGA治療が必要というわけではありません。
季節による毛周期の変化によって、一時的に抜け毛が増えている可能性もあるからです。
一方で、
- 生え際が後退している
- 頭頂部が薄くなっている
- 髪の毛が細くなっている
といった変化がある場合には、AGAの可能性があります。
AGAと診断された場合には、
- フィナステリド
- デュタステリド
- ミノキシジル
などの治療が選択肢になります。
AGAは進行性なので、「秋だから抜け毛が増えているだけ」と考えて長期間放置するのはおすすめできません。
自分では判断が難しい場合には、AGAクリニックなどで相談してみるのも一つの方法です。
まとめ|秋の抜け毛=AGAとは限らない
秋になると抜け毛が増えること自体は、決して珍しいことではありません。
毛髪には季節性があり、夏から秋にかけて抜け毛が増える傾向が報告されています。
ただし、秋の抜け毛とAGAは別のものです。
特に、
- 生え際が後退している
- 頭頂部が薄くなっている
- 髪の毛が細くなっている
- 数ヶ月〜数年かけて薄毛が進行している
という場合には、AGAの可能性があります。
抜け毛の本数だけで判断するのではなく、髪の毛の太さや生え際・頭頂部の変化を見ることが重要です。
「自分の抜け毛がAGAによるものなのか分からない」という方は、一度AGAクリニックで相談してみるのもよいでしょう。
AGAは早期に治療を開始することで、現在の毛髪を維持しやすくなります。
抜け毛が気になり始めたら、「秋だから仕方ない」と決めつけず、一度自分の髪の変化を確認してみましょう。
AGAが気になるなら、まずは専門医に相談してみよう
秋に抜け毛が増えたからといって、必ずしもAGAとは限りません。
しかし、生え際の後退や頭頂部の薄毛、髪の毛の細毛化などが気になっている場合は、AGAが進行している可能性があります。
AGAは進行性のため、「もう少し様子を見よう」と長期間放置するよりも、早めに専門家に相談することが大切です。
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